監査業務の成果物

監査業務と一言でいっても、数多くの仕事があります。

勘定科目毎に不正や誤謬の検討をしたり、世間に公表するための計算書類や有価証券報告書の記載内容をチェックしたり、監査報告会に出席して監査結果と改善点などを指摘したり、実査に行って現金や在庫を現場に確認しに行ったりと、色んな業務がそれぞれの人に割り振られるわけです。

そして、それら色々と監査結果を結論づけるために過程で行われたすべての業務は「調書」という成果物になります。

なので、監査業務とは、「調書を作成する」ことだと思ってもいいです。

何をするにも、原則「調書」として整えた上で、その業務が成果物として認められることになります。

そして、紙調書でも電子調書でも、調書というのは必ず決まったルールがあります。

それは、自分に割り振られた仕事が現金を数える実査だったとき、実査した結果を調書として成果物に仕上げる必要があります。

その際には、「何のために実査をするのか」「実査にあたってどういう手続きを行ったのか」「手続きを行った結果はどうだったのか」を必ず記載する必要があります。

一般的に言うと、調書には「目的」「手続き」「結論」の3つが記載されている必要があります。

これが記載されていないものは調書として認められません。

今回挙げた現金の例でいうとこんな感じになります。

目的:帳簿に記載されている現金の金額と、実際に金庫に入っている金額が一致するかを検証する
手続き:金庫の現金を数え、帳簿の金額と照らし合わせた
結論:特に異常は発見されなかった

上記の感じになります。

まあ、実際はもっと厳密な用語を使ってるので記載内容は雰囲気として捉えていただければと思います。

「こんなの書くまでもないよ~」っていう調書もありますけど、それでも調書として成果物にするためには上記の3つを必ず記載します。

そして、最後に自分の押印かサインをすれば立派な調書の完成です。

実務的な内容になりましたけど、これは監査の基本中の基本なので、覚えておいて損はないと思います。

特に、USCPAの場合は中途で入社することが多いのでたいした研修も受けられずに現場に放り出される場合もありますからね~。

自分もそうでしたので、最初は上記3つを記載しないでよく注意されました。

まあ、ちょっと実務的なお話になりましたけど、「何のためにやるのか?」「何をやったのか?」「結果はどうだったのか?」というのは監査だけにとどまらず、よく考えたら普段の行動や仕事でも大事なことなので、この3つはちゃんと意識するようにしてください。

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