経理を経験していると全然違う

JCPAやUSCPAに合格して監査法人に入所する人のほとんどは、経理経験がない人が大半なので、いわば「現場を知らない」状態で会社の経理担当者が作成した財務諸表を監査することになります。

そのため、やはり財務諸表を作成する会社側と監査をする監査法人側では同じ資料を見るうえで目線が違うということがよくあります。

もっと突っ込んでいうと、「あんまりよく作成者である経理の人たちのことをわかってないのに的外れなことを質問してしまうことがある」ということです。

これは、新人会計士に限った話ではなくて、シニアスタッフやマネージャークラスのそれなりに経験を積んだ会計士でも必然的にそういうことが起こってしまうことはあります。

そこは当然、財務諸表を監査する側と作成する側では目線が違ってくるというのは至極当然のことではあるとも言えますが、やはり経理をやったことがない自分たちが完全に作成者の立場にたって経理担当者とコミュニケーションをするというのは難しいなと思うことがあるわけですよ。

サッカーでいうと、プレイヤーになったことないのに監督をやっているようなものですかね(笑)

どんなスポーツでも、普通はプレイヤーとしてそれなりに実績を残してそのうえで引退した後に監督をやるというケースがほとんどですよね。

自分のプレイヤーとしての経験に加えて監督としての指導力という2つの能力が備わっているのがベストなわけですから。

そう考えると、大半の会計士が大学を卒業してそのまま監査法人に入所してプレイヤーとしての経験をしないまま財務諸表を監査しているというのは改めて考えてみると不思議なもんです。

自分も「現場を知らない会計士」という立場でもあるので、「あ~経理も経験してみたいな~」と思うことがあります。

特に新人会計士の場合は、クライアントの経理の人に対して結構失礼な態度やお願いをしてしまうことがあったりするので(自分もしたことがあります・・)、そういうのはやはり現場を知らないからこそしてしまうことも多いんだろうなと痛感しています。

まあ、USCPAに合格して監査法人に入社する人は社会人経験がある人が多いので前職が経理だったという人も多いかもしれません。

なので、個人的にベストだと思うのは数年ほど経理経験を積んでから監査法人に転職して監査業務を行うというのが最強だと思うんですよね。

今の自分なんか伝票の起票の仕方もわからないですからね(笑)

会計ソフトの使い方も全く知らないですし。

それでいて、クライアント側は自分たち会計士に相談すればなんとかなると思っているので、「ちょっとよくわからないですね~」なんてとても言えません(汗)

たぶん、監査法人側もそれはわかっていると思うので、以前にどっかの監査法人が民間企業に経理として派遣して現場経験を積ませるようなプログラムがありましたね。

まあ、あれは人件費削減の施策でもあったらしいですけど。

でも、監査人としてのレベルを一段上げるためには経理経験は絶対に積んでおいた方がいいと思いましたね。

現場を分かっている方が、「こういうときはこんな感じでお願いする」とか「今の時期は結構クライアント側は忙しいからあまり過度なお願いはしない方がよい」といったことがちゃんと実感できるのかな~と思ってます。

ただ、現実問題として経理と監査の両方を経験できる機会ってあんまりないので、少なくとも経理のための本とかを読んだりして少しでもクライアント目線に近づけるようにするのが今の自分たちにできることじゃないでしょうか。

“経理を経験していると全然違う” への1件のフィードバック

  1. TAK より:

    15年くらい前、工場で固定資産会計担当しておりまして、新人会計士さんにいろいろ書類要求されて、いらいらしたこと思い出しました。苦笑。そうですね、経理で下積みされている会計士の先生もおられますし、大学在学中に試験受かって、監査法人就職される先生とはだいぶ違うようです。

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