USCPAが独学で可能かどうかは、色んなところで議論されてることだと思います。
日本の公認会計士試験の場合は独学はまず不可能なのでこういう議論になることはないでしょう。
しかし、USCPAは日本の会計士試験に比べると易しいため独学で合格している人も十分います。
USCPAなら働きながらでも独学でもいけたが・・・
現に、自分も学校等には一切通わずに独学で合格しました。
だからはっきりと言います。
USCPAは独学で合格できます!
ただし、そのためには一定の条件を満たしている必要があります。
その条件とは、
①簿記や会計について初歩的な知識がある。
②英語で問題を解くことにアレルギーがない。
③孤独に勉強することに耐えられる。
以上の条件を満たしていれば、費用を抑える意味でも独学で目指しましょう。
ただ、逆に言うと上記条件を満たしていないのであれば資格学校等に絶対に通うべきです。
ちなみに、自分の場合はみなさんご存知かと思いますが、有名な資格予備校のTACを利用して合格しました。
「え?独学なのにTACを利用したって矛盾してない?」
いえいえ、TACは利用しましたけど講座を受けていたわけではないのです。
TAC米国公認会計士講座には色んな種類がありまして、完全な初心者から学べるコースもあれば、上級者用のコースもあります。
その中でも、自分はBecker教材というコースに申し込みました。
このBecker教材コースは講義は一切なく、BeckerのテキストとPCで行うオンライン演習ソフト(1科目約1500問の練習問題+Simulation練習問題)が送られてくるだけなので完全に独学です。
ちなみに、BeckerとはUSCPAの受験勉強においてはアメリカ人の間では当たり前に使われている有名な教材でアメリカではUSCPAの勉強はBeckerで行うのがあたり前になっています。
日本ではWileyとかBisk等が有名らしいですが、WileyやBiskは解説が無駄に長いのと演習画面が試験本番とあまり似ていないというのもあって、自分は一番質がいいと言われているBeckerでひたすら独学していました。
後、Beckerは日本ではTAC経由でしか手に入らないので自分はTACを利用したわけです。
元々自分はアメリカの大学で初歩の会計クラスを受講していたこともあったので、自分が上記に挙げた独学可能な条件を満たしているため独学でやろうと思いました。
また、自分の性格として、スクールに行って授業を受けるいうのがあまり好きじゃないんですよね(^^;)
なんか、授業を受けただけで勉強した気になってしまうので。
そんなわけで、自分の勉強の仕方は非常にシンプルでした。
送られてきたBeckerのオンライン演習問題をひたすら解く。
ただ、これだけです。
分厚いテキストも送られてきますが、基本無視です(笑)
仕事が終わって家に帰ってきたら、PCを立ち上げて1科目1500問ほどあるmultiple choiceの練習問題を何周も回して解説もちゃんと読んで、問題をみたら答えがすぐに出るようになるくらい何度も練習問題を繰り返して解きました。
Simulationの練習問題も同様です。
USCPA試験は過去問の使い回しが結構あるので、Beckerの演習問題を繰り返し解いてると試験本番でも同じような問題がでることが結構あるので繰り返しやるのは効果抜群です。
これだけで、十分試験本番では合格レベルに持っていけます。
USCPA試験で重要なのは、どれだけの練習問題数をこなしたかだと思っています。
なので独学を目指す方は、とにかく演習問題を繰り返しやりましょう。
テキストはほぼ無視で大丈夫です(笑)
独学よりも予備校にいった方が無難になってきた現在
以下は、最近のUSCPAの勉強の仕方について「上記の独学論も人による」という趣旨で追記しました(2018年3月)
上記では、過去に自分がほぼPC上の過去問だけを主に利用して独学で合格したので「独学の方がおススメだよ!」という論調に感じてしまっているかもしれません。
ただ、よく考えてみると自分は予備校に通ったり誰かに教わったことはないのですがその分独学をしている期間が実は長かったわけです。
合格した時に1年間勉強した時は、確かにTACのBeckerコースで大量のPC問題演習だけをほぼやりまくってなんとかなんとか全科目一発合格をしました(分厚いテキストも送られてきたが、1%くらいしか貢献していない)。
でも、自分の勉強歴ってそこだけじゃないんですよね。
合格した当時は、派遣社員として働きながら残業要望を99%断り家に帰って毎日勉強時間を確保していたのです。
でも、そもそも自分は大学にいた頃にもUSCPAを目指して勉強してたのです。
ただBECにはなんとか受かったはいいが、その後の3科目の壁が厚く感じてその後は就職活動が迫ってきたこともあって途中で挫折したんですよね・・・。
なので、大学にいた頃は2年生ぐらいの時からUSCPAというものに興味を持ち始めて受験要件を満たすための単位取得や出願手続きなどに忙殺されながも、2年くらいは学校の授業と宿題の合間にUSCPAの勉強をしていたんだよな~。
当時の勉強法は、上記でこそ「テキストなんかほぼいらない!PCの問題演習約5000問をやり込めば合格レベルにいく!」的な感じで書いてますよね。
でもよく考えると最初の方はやはり英語力がつたないので本屋に行って日本語と英語の両方で解説している分厚いテキストを買って訳が分からないながらも読み込んでましたね。
留学をしていた当時でしたが、それでもやはり会計の専門用語などは一旦日本語の本で解説してからでないと厳しいのではないかと思って購入したのですが欠点としてはそのテキストは書店で売っている中ではかなり論点を網羅しているということだったのですが出版年がだいぶ古かったんですよ。
恐らく、現在の時点ではもうどこの書店でも扱ってないような気がします。
で、その4科目ともその分厚い日本語解説の本をとりあえず読みつつ当時はGleimという演習ソフトでPCでの練習問題の山にぶつかっていました。
なので、自分の場合は・・・
学生時代の独学期間:約2年
派遣社員時代の独学期間:約1年
なので、派遣社員時代にもう一度USCPAに挑んでみようという時にはすでに受験手続や勉強方法の流れを把握している状態で独学していたので純粋な独学学習期間は3年もかかってしまっているということに。
なので、独学にこだわりすぎて自分のように総学習期間が長くなると時間や費用面的に「最初から予備校にいった方が不安も少なくてサポートもあるし、費用面ではそんなに変わらなくなるのではないか?」ということになるわけです。
特に、これからUSCPAを目指そうかもしくは目指すと決めた段階では受験要件を満たすための手続きや出願州の選定、それにまずUSCPA完全合格までのゴールをしっかりと描くのは難しいと思うわけですよ。
なので、自分の場合はかなり慣れた独学学習で2度目の挑戦で合格することができましたが留学もしていたし結構特殊な状況だったので独学がアリだったのかなと。
予備校に通っていた元同僚の人はJCPA受験からUSCPA受験に切り替えて約1年で合格していましたので、やはり「USCPAにこれから」という人には「予備校をまずは考えてみては?」と以前に言っていたことと違う考えがでてきました。
また、現在はBECにWritten Communication が含まれており他3科目もMultipleが50%でSimulationが50%と、段々独学でひたすら問題演習をやりまくればいいという状況とはちょっと逆方向に行ってるんですよね。
予備校に通っていればそれに対応するのは独学でやっているよりも素早く対応できますし、カリキュラムも新試験にしっかりと対応しているようです。
もちろん、「自分は英語や会計に自信があるので独学でもいけそう!」と思った人は独学でやってみてもいいと思います。
でも、「よほどの自信がある」ぐらいのレベルでなければ受験予備校を頼るというのが最短になっている最近のUSCPA受験事情な気がします。
予備校によってもUSCPAの場合は勉強面だけじゃなく手続き面でのサポートなど、それぞれ結構違ってきたりするのでUSCPAを受けて監査法人や会計関連の仕事につきたいと思っている人はまずは自分の心のうちを探ってみて予備校か独学で行くかどっちかというのを決めてみましょう。
まあ、USCPA予備校とは縁がなかった自分も最近の予備校の資料(パンフレット)を眺めてみると個人的には「おお!ここまでサービスがついてくるのか!」という意外な感じでしたので、独学と迷っている人が予備校がまずどんなサービスを提供しているのかを知った方がいいです。
まずは、敵の情報を丸裸にしなくては・・・ね!
「自分だったらどこの予備校に行く?」「パンフレットってどんな感じのものか」といった事は以下の記事で書いてますので参考までに。
かずにいさん、こんばんは。
Pです、ご無沙汰しております。
転職決定後にコメントさせて頂きたいと考えていましたが大変迷うところがあり、できましたらかずにいさんのご意見を承りたくコメントさせて頂きます。
現在の応募状況は、Big4の一社は書類選考中(アドバイザリー部門、第一希望)ですが、もう一社(USCPA率が高い所です)はまだ応募しておりません。
理由は紹介会社主催でその法人の採用セミナーをやるのでまずはそちらに参加してから応募した方が書類選考率も上がるのでお勧めしますと言われ、待っている所でした。
ところが、別の転職サイトよりその法人からスカウトメールが来ました。
ここでどうすべきか悩んでおります。
まずは、エージェント経由かスカウト(直接)で応募すべきかという点ですが、かずにいさんはどう思われますでしょうか?
エージェントにはバイアスがあり、中立的なアドバイスは難しいかもと思っています。
スカウトメールが来たことと、その対応については聞いてみようかとは思っています。
また、応募部門はアドバイザリー部門と決めておりましたが監査部門も狙えるのではないかという甘い妄想?希望が出てきました。
アドバイザリー部門は非常に魅力的ですが、監査の経験を積めない
(求人の応募条件には監査法人での「監査」経験必須というのがすごく多いです)
ことや、監査部門とは違って年中忙しいイメージがあり、ワークライフバランスを捨てる覚悟はもちろん体を壊してしまうリスクなどを心配しています。
ちなみに将来的には事業会社の経理方面のエキスパートを目指しております。
理由は経理だと将来的につぶしがきくという守りの側面が大きいです。
経験したい業務はたくさんありますが、現実(年齢)を見据えてのキャリアパスです
これを踏まえると30半ばの場合は監査部門かアドバイザリー部門のどちらがおすすめだと思われますでしょうか?
ここの監査部門には金融機関(資産運用)向けの会計監査があり、CFPとして金融の資産運用でそれなりにやってきた私でも早期に即戦力になりえるのかもと淡い期待をしています。
一方で、かずさんのようにお若いわけではなく、もう30半ばというのがあるので監査法人に行く時間そのものがないのでは?(最初から経理で探した方がいいのでは)という思いも出てきています。
つまり、監査法人に入って3-5年後を目途に転職する場合に、40手前の経理経験なし、監査法人での経験3-5年の人間の企業ニーズが果たしてあるのかという心配をしています。
エージェントの方は監査人の転職先としては内部統制が多いと言ってましたが、経理への道が残されているのか気になっています。
そもそも30後半で監査部門は無理な話など、気が向いたときにでもかずにいさんの率直なご意見が頂けると嬉しいです。
長文失礼しました。
Pさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
現在はまさに動いている最中ということですね。
やはり確率の高いアドバイザリー部門に応募をしているのですね。
まず、まだ応募していない1社についてエージェント経由かスカウトかということですが、自分がPさんの状況ならどうするかと考えてみたら、迷いますがスカウトで応募すると思います。
Pさんの仰る通り、エージェントはバイアスがあるということと、直接その法人からスカウトが来ているのだからそれに乗っかった方がいいんじゃないかと思いました。
ただ、スカウトもどのくらいのレベルの興味なのかによりますが。
ある程度Pさんに興味をしめしてくれているようなら直接応募した方がいいですし、お知らせ程度のレベルならエージェント経由の方がいい気がします。
次に、監査部門に応募すべきかどうかという点ですが、Pさんの現状と実現したい将来的なキャリアパスを考えると、アドバイザリーの方が内定の確率は確実に高いですが、監査部門への応募もありだと思います。
今までと今回のPさんのコメントを拝見して、自分とPさんの監査法人への転職に対する考え方が違うことに気づきました。
自分の場合は、監査法人(特にBig4)に入ることが最終ゴールになっていて、それ以降のキャリアについては全く考えていない状態です。
「とりあえずBig4で3年ほどやってから今後のことを考えよう」という刹那的な思考回路になってます(笑)
それに対して、Pさんは中長期的にキャリアパスをしっかり考えており、最終的にはCFOを目標として事業会社での経理・財務に落ち着きたいということなので、監査法人は今後のキャリアへのステップとしてお考えのようですね。
確かにPさんは30代後半という点は書類選考で不利な材料になります。
もしかしたら、30代後半というだけでバッサリ切られるかもしれません。
ただ、Pさんにはプラス材料が複数あると思っています。
USCPAプラスアルファで重要な金融機関の経験があることです。
それに加えて現在の比較的売り手市場の状況、さらに金融部は常に人手が足りなくて忙しいということです(どこの法人も)。
さらにPさんの資産運用業務経験がその監査法人の金融部のニーズとほぼマッチしていることを考えると、年齢という不利な材料だけで切られずに書類選考に通る可能性はあると思っています。書類選考に通れば、年齢面はクリアされたと思っていいと思います。
なので、1社はすでにアドバイザリーとして応募しているということなのでもう1社は監査部門に応募してみてもいいんじゃないかと思います。ここまでは自分なりの客観的な意見です。
そして、これは完全に自分の主観的な思いですが、自分がUSCPAとして監査業務をやっているので、Pさんにも監査部門にチャレンジして欲しいというのもあります(^^;)
ちなみに、アドバイザリーは確かに忙しくて労働時間が長いという話は聞きますけど、監査部門も金融部と国際部も同じく労働時間は長いです。
USCPAで採用された場合、十中八九配属されるのが金融部か国際部のどちらかなのですが、どちらもどの法人でも忙しいらしいです。
アドバイザリーと比べてどの程度かはわからないですが、自分が今いる部門がまさに金融部なのですが、平日の退社時間は21時~23時くらいが通常です(残業代はちゃんとつきます)。休日出勤はそれなりにありますが多くはなく、土日どちらかは必ず休んでます。
そして、最後にPさんが最終的なキャリアパスで実現されたい「監査法人から事業会社の経理・財務」に転職についてですが、これについてはやはりアドバイザリーよりも監査経験がある方が実現しやすいと思います。
ただ、自分のイメージとしては、経理と監査はあくまでも別物なので、事業会社が経理職を募集していたとしても、あくまでも経理経験者が欲しいんじゃないかなと思ってます。
自分はたまに事業会社の募集要項をなんとなくサイトで眺めることがありますけど、経理経験を求めてるところがほとんどで、監査経験者を求めるような記載があまり見られなかった気がします。必須ではなく、歓迎要件としては結構多いような気がしますが。
まあ、ただ自分がみたサイトがたまたまそうだっただけかもしれないです。
かといって、USCPAに合格して未経験で経理職につくのは、監査法人に未経験で入るよりももっと厳しいと思うので(監査法人の方が事業会社よりも未経験者に門戸が広い)、将来的に経理に落ち着きたいと思うのであれば監査業務を経験した方がいいと思います。
実務をやっていても、監査と経理は別物だなと日々感じますけど、アドバイザリーよりは確実に監査経験の方が経理に転職できる可能性は高いです。
事実、うちの金融部や中堅監査法人時代でも事業会社や証券会社の経理に転職していった人を何人かみてきました。確かに内部監査部門とかへの転職も多いですね。
40歳手前で監査から経理に転職できるかどうかは正直自分では全くわかりませんが、監査法人経験者であれば事業会社の経理部門で監査対応や税務業務、もしくは経理全般を見渡す役割的なものを求められるような気がするので、40歳手前でも監査経験は経理に生かせると思いますし、よく考えてみたらその頃にはIFRS強制適用の時期にもなっている可能性があるので監査法人経験者の需要が爆発的に増えることもありえます。
以上、また長くなってしまいましたがPさんの書類選考が通過することを願っています。USCPAの一番の壁は書類選考なので、突破して面接に呼ばれる段階になれば内定に大きく近づくことになりますので。
かずにいさん、こんばんは。
非常に多くの有益なコメントありがとうございます!
かずにいさんにコメントさせて頂いて本当に良かったです。
エージェントには、監査は財務諸表を見る立場だが、アドバイザリーでは財務諸表作成の補助など監査に比べて積極的に関与していくので経理へのキャリアパスを見据えた場合はアドバイザリーの方が有利と言われていました。
実際、現役のかずにいさんから貴重なコメントを頂けたことで、それは私に対して紹介できる案件がコンサル関連など限られているの事もあってのポジショントークなのだと理解することができました。
かずにいさん、ありがとうございます。
スカウトはお知らせ程度だと思うので早速、エージェントには監査部門でチャレンジしたい旨を連絡しました。
監査部門では繁忙期は睡眠削って1、2ヶ月連続勤務などは覚悟していましたが、平日は繁忙期でなくても21時~23時くらいが通常というのは意外でした。
閑散期は定時が基本で遅くても20時位のイメージでした。
でも、なんとか睡眠時間は確保できるようでよかったです。
かずにいさんの状況でしたら余裕もあってこれからますますご活躍されることや今後の法人内での人脈だったり、かずにいさんお人柄も鑑みるとクライアントがほっておくはずもなく、お声が掛かる事など素晴らしい可能性が広がっていると思いますので、もし、私がかずにいさんの立場だとしても刹那的(笑)な思考回路になってしまうと思います。
厳しいですが、良いご報告ができればと思っております。
本当にありがとうございます。
初めまして。
USCPAの取得を考えているのですが、独学かスクールかで迷っています。
出願のために必要な単位数が足りていない場合、独学の場合はどうすればいいのか、方法はあるのでしょうか。
よろしくお願いします。
はじめまして。返信遅れてすいません。
自分は独学でしたが、予備校に通わず一部の不足単位だけを取得しました。
以下のグアム大学日本事務局のサイトを参考にしてみてください。
https://www.uogjp.com/cpa/uog_application/