監査法人と会計検査院。

これが結構ごっちゃになってる人がいたりします。

実際、監査法人で働いてても会計検査院っていったい何をやっているのかという疑問は常に抱いていました。

一般の人からしたら両者の違いなんてどうでもいいくらい同じようなもんだと認識されていることが多いようですけど、実態は全然違います。

簡単にいうと、監査法人は「民間企業を相手に監査」して会計検査院は「国を相手に監査する」ということです。

まあ、このくらいは「当然知ってるよ!」という人もいるかと思いますが、もう一つ大きな違いが。

それは、「会計検査院は予算の使途についてもチェックしている」ということです。

ここは我々監査法人とは大きな違いです。

監査法人の場合は、クライアント企業が自社の資産や資金をどう使おうと自由です。

それを監査法人が「こういう使い方をするべきですね~」なんて指摘することは一切ありません。

監査法人は、あくまでも財務状況に嘘や間違いがないかどうかだけを合理的に判定するだけであって、企業が無駄遣いしようがそれがちゃんと帳簿に記録されて会計処理もちゃんとしていれば全く問題ないです。

それこそ、キャバクラで役員が一晩で1000万円つかってもちゃんと正しく会計処理されてればOKです(笑)

それに対して、会計検査院は虚偽表示や間違いがないかどうかに加えて、「当初計画していた予算の使い方を実行しているか?無駄遣いしていないか?」というのをチェックするのです。

それはやはり、国の予算というのは国民から集めた税収が主な財源となっているから使い道や使い方に対して厳重なチェックをするのは当然ともいえますよね。

まあ、会計検査院がどのような監査手法を使っているのかは全く見当もつきませんが我々会計監査と少しは似通ったところがあるような気がします。

実際、会計検査院は期限付きで会計士を中途採用したりしますからね。

会計監査のノウハウというのは会計検査院でも生きるということだと思います。

また、もう一つ大きな違いとしては会計検査院は政府が運営するものであり、監査法人は民間企業であるという点です。

これはその業界を知っている人は当然だという感じなんですけど、一般の人からすると「法人」という名がつくので「独立行政法人」的な感じで政府が関わっていると思っている人が多いんですよね、これが。

まあ、監査法人は光に当たらない影の集団なので一般の人からしたら「?」ってな業界なんで仕方ないですけどね・・・。