相互承認」という言葉、ご存じですか?

会計士という観点から言うと、海外で取得した会計士資格でも日本で会計士として登録できたり、逆に日本で取得した会計士資格で海外で会計士として登録することができる制度のことです。

ただ、残念ながら現在ではUSCPAとJCPAとの相互承認は認められていません。

つまり、USCPAが日本で活動できるのは「監査業務を行うこと」までであって、日本の会計士じゃないから「日本で会計事務所を開業」したり「JGAAPに準拠した監査報告書にサインをできる責任者になる」ことはできないのです。

もちろん、USCPAでもパートナーになる人も少ないながらも日本にいますが、かなりレアなケースであり厳密には「パートナー待遇」という扱いです。

USCPAは日本の監査法人で活動する限りは、監査現場で実務を行う従業員としての立場が限度であると言っても過言ではありません。

それに比べて、オーストラリアやカナダ、メキシコやニュージーランドはUSCPAとの相互承認を認めているので、例えば自分のようにUSCPAのライセンスを持っている人材がオーストラリアに行って会計士として登録して活動をできるというわけなのです。

実は、あくまで聞いた話ですがかなり昔(1960年ぐらいだったかな?)はUSCPAとJCPAの相互承認がされていた時代もあったらしいのです。

ただ、当時はUSCPAを持っている日本人なんてほとんどいませんから、必要ないということで相互承認制度が消えてしまったみたいですね・・・。

では、今後はUSCPAとJCPAの相互承認が行われる可能性はあるのでしょうか?

自分の考えでは、残念ながらないと思っています。

一番の理由は、USCPAとJCPAの試験難易度の違いでしょうね~。

相互承認認めちゃったら、多くの人が合格しやすいUSCPAに流れてしまって日本の会計士協会の立場がなくなってしまうのですから、会計士協会の既得権益が薄れてしまって認められないと思います。

それに、今のJCPAの人たちも苦労して受かった試験に相互承認が認められたらかなり不満がでるような気もするので当分はUSCPAが日本で会計士として登録できる日は来ないでしょうね。

ただ、会計のグローバル化に伴って、海外からは日本も少しづつ相互承認をしていくべきだという声も上がってきているようなのでいつかは実現するのかもしれませんね。

ただ、個人的にはパートナーになるつもりもありませんし、会計事務所を開業することも絶対にないので相互承認が認められたところで個人的には特に嬉しいことはないですけどね(笑)